島根へ②
2024.11.26
いよいよ内藤廣設計のグラントワです。
水盤のある中庭が中心にあり、それに面して回廊が美術館と音楽ホールを繋いでいる複合施設です。この中庭は本当に素晴らしかった。床はタイル、屋根と外壁は石州瓦、外壁は2種類の石州瓦で仕上げられているのですが、同じ1つの素材で中庭を囲んでいるように感じます。要素を抑えることで心地よい緊張感と静けさが支配している空間でした。回廊にいると聞こえない雨や風の音、鳥の鳴き声、水盤の水が流れ落ちる音が中庭に入ったとたん鮮明に聞こえてくるのが驚きでした。中庭から見える建物の見せ方も良かったです。ヴォリュ-ムをいくつかに分けて色々な形をした姿は集落の一つのようです。4面それぞれ違う景色を見ることができます。あと気になったのはコーナ-の納まり、コーナ-を直角にならないようにしているようです。中庭のコーナ-のガラス面は少しだけ45°で斜めに、外壁の石州瓦のコーナ-は角を出さずに役物でへこませています。(写真4)内部壁のタイル貼りも同様でアングルで見切りを付けています。そして四角い水盤のコーナ-も。水深は中央で12mm、端部で5mm、中央から端部へと流れます。水盤の外周部に15mmほどの目地がありそこに水が流れる仕組みです。(これもすごい!)(写真5)水盤のコーナ-は水が届いていない所があって、それにより水のコーナ-が消え水の動きが自然な感じに見えたのです。これは偶然なのか意図的なのか、はたまた思い込みなのかちょっとわからないですが、角を消すと柔らかさや、流れ、馴染み、などが感じられると思います。中庭のことばかりでしたが美術館のホールも良かったです。(写真6)





