島根へ③
2024.12.04
温泉津(ゆのつ) 温泉津は石見銀山で採れた銀の輸出港であったため中世から栄えた温泉街だそうです。今は古くから営業している旅館や古い建物をリノベした飲食店がポツポツと点在して少し寂しい感じもする温泉街でした。温泉街のたもとにある小さな漁港は、静かでゆっくりと時間が流れているような場所です。その漁港の入り江に面して小さな集落があります。そこがすごく良かったです。山を背景に石州瓦の屋根の形と色がすごく奇麗でした。(写真1)屋根の向きやかける方向によって建物のボリュ-ムが分節されて、奥行や陰影により画一的にならないのがすごくいいなと思います。(写真1、2)日本の建築はやはり屋根が強調されるといいですよね。
温泉津では思いもよらない経験もしました。
夜、食事をした後、神社の前を通ったら人がどんどん神社の中に入っていきます。なんだろうと思い聞いたら、石見神楽を上演するとの事。チケットは全て予約済でしたが、たまたまキャンセルが出て入れました。しかも舞台の目の前です。石見神楽とは石見地方で伝承されている神話の世界を表現するものです。夜の神社でこんな体験が出来るなんてラッキ-でした。目の前で繰り広げられた神楽はものすごい迫力で圧倒されました。「大蛇」の演目では出てきた大蛇がバシバシと僕の体や顔に当たります。恵比寿さんの演目では竿を持った恵比寿さんに釣られて舞台に上げられるというハプニングも。恥ずかしながら鯛の役をやってきました(笑)。歴史の厳かさと華やかさだけでなく観客を巻き込んで盛り上げたりと、あっという間に時間は過ぎとても楽しかったです。本殿の中で観光客、地元の人と演者が一体になる瞬間は感動的でもありました。


