東京

2021.08.16

今日から仕事再開です。夏休みは家で音楽を聴いたり、本を読んで過ごしました。オリンピックもあり「東京」にまつわる本をこの夏は読みました。

【ずばり東京】
開高健による前回の東京オリンピック1964年前後の東京のルポ。嘘のような深夜タクシ-の出来事や、客と亭主の軽妙な会話が楽しい屋台のおでん屋。孤独の芸術スリの話、もう失われてしまった当時の世相を除き見れます。
【東京の空間人類学】
まず、今の東京が江戸に作られた都市構造の上に成立している、という記述に驚きました。東京は現代的で再開発で作られた町のイメ-ジが強いからです。大名屋敷は山の手地区として、商人の町は下町にと。確かに合理的な考えです。また変化に富む立地が東京の豊かな都市空間を生んだと述べています。山の手の緑豊かな空間、下町の水辺空間です。多様性のある都市空間、東京を江戸と立地という観点から読み解いた本です。
【TOKYO STYLE】
東京に暮らしている人の部屋の写真を集めた1冊。基本的に乱雑な部屋が多いのですが、物にたいするそれぞれの愛情やユーモア、センスが感じられます。写真がすごくいいので部屋の空気感が伝わりやすく、著者のコメントも併せるとその人の人生が透けてみえそうです。

東京は今も昔も魅力的な街です。

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