ロニ・ホーン

2023.04.05

ロニ・ホーンの「鳥葬」を見に箱根のポーラ美術館に出かけました。
屋外の散策路に設置されている「鳥葬」は想像していたより大きく、そして切り出された氷のようでした。冷たい感じはなくむしろ暖かさを感じます。恐らく厚いガラスで作られ表面に薄く張られた水に光が当たり、ゆらゆらとした水面の表情が側面に映し出されるからだと思います。また墓標のようにもみえました。現代アートは見る側のその時の感情を鏡のように映し出してくれるところに面白さを感じます。その日はnewsで坂本龍一が亡くなった事を知りました。中学生の時、初めて好きになったミュ-ジシャンです。「多くのすばらしい音楽をありがとう教授」と鳥葬に伝えました。

企画展「部屋の見る夢」では二組のアーティストの作品に目を奪われました。
ティルマンスの写真はとにかく窓がかっこ良くて、窓辺の背景と置かれた物が魅力的。特にカラヴァッジョのポストカ-ドを立てかけた作品は最高でした。もう1組は佐藤翠+守山友一郎。植物とラグと光のある場所が本当に気持ちよさそうで、空間の良さをリアルに感じられその場所を体験したような作品でした。

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