佐原②

2025.06.17

佐原で見たかった建築があります。与倉屋土蔵といって、江戸から明治にかけてお酒や醤油を作っていた与倉屋の醸造蔵です。敷地と直交していない湾局した道路に沿って建てたためか、また数回にわたる増築、500畳という広さから小屋組みは複雑に絡み合い、棟木は見えず、ジャングルの中の木々のよう。あるいは木の根が絡み合う姿を地中から見ているような印象を写真で見て持ちました。残念ながら今はイベント開催時しか中に入れないそうで次回に期待します。でも道路沿いに連続する三角の妻面と、シンプルで力強い壁面は街の景観を担い景色としてとても魅力的でした。歩いていると街の表情の変化にも気が付きます。与倉屋とはうって変わって、格子や瓦屋根が美しい町屋、商屋がありました。透かし格子の建具は涼しげで奥行を感じます。ガラス戸の桟のデザインはモンドリアンみたいで楽しい。江戸からの歴史は深いです。

―つづく―

長久保健二設計事務所
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