佐原③
2025.07.01
佐原は神社や町家等、歴史ある建物が魅了的ですが、街中も中々楽しいところがありました。
佐原に通う最終日、お引渡しが無事に済んだので、以前から行きたかった古本屋の武雄書店へ。本が好きなお施主さんに小説の初版本をたくさんいただいて、装丁の良さと言葉の魅力にはまっていたところなので、単行本を中心に物色。開高健「珠玉」と幸田文「台所のおと」を手にとりました。幸田文の「木」も欲しかったのですがこれは次回に。
次に以前、目の前を通った時に古い建物なのに腰壁の青いタイルが印象的だった銭湯へ。佐原で唯一の銭湯らしく創業は明治33年くらいの金平湯。中に入ると木の扉の履物入れや、壁の上部に取り付けられた扇風機が時代を感じさせてくれます。もちろん壁には描かれた富士山が。熱めの浴槽に入って地元の方と少し話したりしていると近所の銭湯に来ていて、この街に住んでいるかのような気分になります。
ひとっ風呂浴びた後は隣の高橋酒店の角打ちで一杯。風呂あがりのビールは最高においしかったです。店主がとてもフランクな方で街やお店の歴史を聞かせてくれました。こちらのお店も古く明治42年創業だそうです。天井は太い梁や野地板が表しになっていて落ち着いた雰囲気。店主の話を肴に楽しい時間を過ごせました。
見たいものがあってそれを見ることも旅の楽しみですが、地元の方々と話をしたり、そこでの暮らしに少しでも触れることで、そこで暮らしているような気分になれたら、これこそが僕にとっての旅の醍醐味です。佐原はそれを感じさせてくれた街でした。
またいつか訪れたいと思います。
―おわり―


